「プロジェクトBB」は吹替えで見ねばいかん!

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「プロジェクトBB」発売日に買ってソッコー見ました。
勿論吹替え版で(笑)。
と言うわけでお久しぶりの吹替え版のススメ。
今回で第15回でございます。

この映画の醍醐味のひとつが、ジャッキー・チェン
マイケル・ホイ、ユン・ピョウという、香港映画における、
往年の大スター3人による揃い踏み。
しかも吹替え版ではその3人を石丸博也氏、広川太一郎氏、
そして古谷徹氏がそれぞれ声を当たれられているのだ。

ジャッキーよりジャッキー声である石丸さんは言わずもがな。
広川さんと言えば、マイケル・ホイの代表作、
Mr.BOOシリーズでのアドリブ全開ぶりでお馴染み。
古谷さんとユン・ピョウといえば、「スパルタンX」ですな。
因みに「プロジェクトA」でのユン・ピョウは野島昭生さん。
「CSI」のギル役や、「ナイトライダー」のキットの声でお馴染み。

話がそれましたが、それこそフィックス声優さんの競演なのだ。

まず広川さんの暴れっぷりが最高。
Mr.BOOシリーズよろしく、マイケル・ホイが口を閉じていようが
アドリブでオヤジギャグをはさむ、はさむ(笑)。

その広川さんに触発されたのか、他の方もネタ出す出す。
石丸さんはもうひとつの代表作より「ロケットパーンチッ!」
って叫ぶわ、扇風機投げつけるとき「サイクロンゼェェット!」
って叫ぶわ(笑)。

それからジャッキーの相棒役のルイス・クーの吹替えは、
ジャック・バウアーの声でお馴染みの小山力也さんなんだけど、
これまたエンドロールのNGシーンの中で、「24時間」働ける
みたいな事を言ったり、車に乗る際、石丸さんへのリスペクト
なのか、「パイルダーオォッン!」とか叫んだりするんです。
もしかしたら「ER」のロス先生ネタとか、
マトリックス」のネオネタなんかも、
よく見たら仕込んであるかもしれない(笑)。

さてこれだけの声優集めるスタッフですから、
細部までぬかりはありません。

この映画、香港の若手スター、
ニコラス・ツェーダニエル・ウー
チョイ役で出演しているのですが、
なんと吹替えが浪川&三木真だ(笑)。
香港国際警察〜NEW POLICE STORY」と同じ。
スゲー。ほんとチョイ役なのに(笑)。

贅沢を言えば、水島裕さん声でサモハン・キンポーが、
ジャッキーの借金取り役で出てきたり、
富田耕生さんの声でトン・ビョウさんが、
ユン・ピョウの上司役とかで出演されてたら最高だった(笑)。

この映画は冷静に考えると正直、ジャッキー映画にしては、
内容はそれほど面白いとも言えない。
135分と無駄に長いし。

でも吹替え版となると、もう面白くて仕方のない映画となる。
やはり香港映画は吹替え版で見なければ。

殺伐とした空気の中にもどこかユーモアを忘れない、
香港映画特有というか、ジャッキー映画特有の空気。
そんな雰囲気が、日本の匠声優さんたがその匠演技
を余すことなく発揮できる場を作っているのだなぁ〜。

それから今回このエントリを書くにあたり、色々と調べてたら、
現在放送されている、「激拳戦隊ゲキレンジャー」において、
香港映画吹替え声優祭り開催中(笑)との情報を得たので、
次回また報告させていただこうかと思います。


PS.イラストのルイス・クーが、どう見ても
寺脇康文さんになってもうたよ(泣)。