大阪全停止!
見ましたよ「プリンセストヨトミ」。
「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」などなど、
万城目学氏の小説は好きなので楽しみでした。
勿論「プリンセストヨトミ」自体読了して臨みましたよ。
いやぁ堤真一さんと中井貴一さんの対峙は見応えありました。
特に中井さん。父と子の紡ぐ歴史…。
小説で読むよりもぐっと来ました。
イラストは綾瀬はるかちゃんと塚地武雅さんです。
残念ですが、塚地さんは出てきません(笑)。
じゃあ何故描いたかと言うと、原作の鳥居さんは
塚地さんがピッタリだからです!
僕は小説を読む時、登場人物を勝手に脳内で配役して、
場面を想像しながら読むのですが、鳥居さんは塚っちゃんでした。
因みに脳内の旭は栗山千明でした。
だからムリクリイラストに描いてみた次第。
その辺も含めてやはり原作好きとしては気になる映画との相違点。
鳥居と旭が性別逆転しているところも気になります。
その辺はネタバレになるので、たたみたいと思います。
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さてここからはネタバレを含みますので、
この映画を観ていない人は読まないで下さい。
正直、鳥居&旭の性別を逆転したのは、
話的には失敗だと思います。
逆転させてしまったために、大輔が女の子になりたがっている
というエピソードが、最後結局「何だったの?」ってことになってる。
男だから大阪国のことも分かり、でも女の子になりたがっているという
大輔の特異な境遇が、女性である旭が最後心を開く理由になるんですが…。
でもなんだかんだといってそんなことすらふっ飛ばすほどの
存在感が綾瀬はるかにあるために気にならないんですけど。
あと原作と変わっているラストの決着の付け方。
原作:暴発した拳銃の弾が真田の腕を掠める。
その怪我をおして松平を説得する。
首相から大阪国を追い詰めろとの電話が松平に。
それを無視して大阪国の存続を認める松平。
集まった大阪の男たち歓喜!
っていう流れだったんですが、
映画:暴発した拳銃の弾が松平を掠める。
病院内のベッドで父親との夢を見る松平。
その夢から自分の過去を思い出す松平。
目覚めた時は思い直し大阪国を認める。
それを病室で真田が聞き感謝を述べる。
会場の大阪国の男たちに伝わり歓喜!
っていう風に拳銃の弾が当たる人が変わってます。
原作だと茶子と大輔にもかなりスポットが当たるのですが、
やはり2時間にまとめるということで、松平側をメインに
してしまったためにこの変更が行われたのでしょう。
でもこれだとひとつ気になることがあります。
松平さんが拳銃の弾くらったことでビビって大阪国認めたと、
大阪の男たちの中には思う奴がいるんではないかと言うこと。
たまたま松平が入院中に観た夢で想いをかえましたけど、
そんなの知ったこっちゃないですからね。
そこはひとつ気になりましたね。
でも実際映画も原作も大変面白いので、
どっちを先に見たにしてももう片方をチェックすることを
オススメします。